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池田泰朗建築設計事務所

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1、暮らし方と目指すもの

  活動的に人生を楽しむ施主にとって、住宅は常に居る場所ではなく、生活の拠点となる場所です。 夏は自然と外出する時間も長くなり、冬は自宅で過ごす時間が長くなります。

  また、寒く暗く、そして長い冬でも日の光を空間の奥まで採り込む開口部を持つ北欧の住宅の雰囲気を好んでいました。

  この住宅は、1年中家の中で過ごすためのことを考えるのではなく、冬を過ごし易くすることに重きをおいて、自然の光を採り込む開口部を中心に、

  空間とその境界をデザインしています。 そうすることで、一年でもっとも高くなる冬の光熱費を抑え、地球環境への負荷を減らしています。

  もちろん、光を採り込む分夏場の、特に西日は厳しいものとなりますが、窓を閉じても住宅の中で換気ができるよう工夫もしました。

  光を取り込む開口、風を通す開口、人が出入りする開口、それらの機能を分け、住宅全体を一つの空間として考えることで、機械に頼らない気持ちの良い住宅を目指しています。

2、周辺環境と建物配置

  敷地の前面道路側は、幹線道路から一本入ったところにあり静かな環境ですが、裏側は飲食店の駐車場となっていて、午前中の11時から深夜の0時まで、

  車の出入りの音が気になります。 また、敷地には、みかんやはっさく、枝垂れ梅の木があり、それらを残すよう要望がありました。

  そういったことを検討した結果、前面道路と裏側隣地から十分な引きをとる配置となり、通行する人たちの視線や音などが気にならないほどの距離感が確保できています。

  また、縁側の開口は、隣に住むご両親の居間と見合う正面の位置に計画することで、家族のコミュニケーションの場所にもなりました。

3、外部環境との繋がり(開口部について)

  光を採り込む開口部は、キッチン上部の大開口とインナーバルコニーの木製大開口です。

  キッチン上部の大開口からは、日の昇る朝日をリビングに採り込み、インナーバルコニーの大開口からは、日の沈む夕日を採り込み、トップライトと合わせ、1日の時間の流れを

  感じることができます。 また、インナーバルコニーの大開口は、少し腰の高さを低くすることで、庭の垂れ梅やみかんの木を見下ろし、季節の移ろいを感じさせます。

  他に、玄関横の開口は、自転車や物の出入りを目的とした掃き出しの木製引き戸。 縁側の開口は、母屋に住む両親の気配を感じ、コミュニケーションをとるための木製の窓。

  寝室や水廻りには、光の採り込みと換気のための窓を必要なだけ計画しました。

4、家の中の繋がり

  内部は、階段部の吹き抜けを利用して上下をつなぎ、ドラフト効果で一階からキッチン上部の大開口まで、風が駆け上がります。

  個室となる一階の寝室の扉には欄間を設置して、人の出入りとは別に、扉を閉じていても空気の流れが生まれるようにしています。

  床下点検口は、特に夏場、ドラフト効果で床下の冷気を吸い上げます。 床下収納として使うのではなく、ここも外とつながる開口部として、

  外出中でも24時間自然換気ができる機能を持ちます。 2階の吹き抜け上部(キッチン上部)には、自然換気のできる開口部を設け、

  インナーバルコニー上部には、有孔合板で仕上げたボックスの中に、補助的に強制換気のできるパイプファンを設置して、室内環境に配慮しています。